2022年8月
CREATE-SIMPLE設計基準をベースとした少量・低頻度手法に以下の機能を追加しました。
各機能についての概要を以下に示します。
CREATE-SIMPLEと同様な実施レポートを出力できるようになりました。A4版1枚に現状と対策後のリスク評価結果をまとめて出力できるので、結果の周知や保存に便利です。
出力手順
実施レポートの最後の備考欄には、その他の調査・観察事項等,結果に基づく措置,作業内容の詳細などを入力して下さい。なお、火災・爆発CRAで火災・爆発発生のシナリオを入れた場合はここに自動的に転記され、また、2成分以上の混合で混触危険性がある場合もその情報が転記されます。
安衛法改正により、2023年4月から、ラベル表示対象物を他の容器に移し替えて保管する場合も、内容物の名称やその危険性・有害性情報をラベル等で伝達することが義務付けられることになりました。このため、このツールにラベル出力機能を追加しました。
利用手順
安衛法改正により、2024年4月から、健康障害を起こすおそれのあることが明らかな物質を取り扱う場合には、保護眼鏡、不浸透性の保護衣、保護手袋または履物等適切な保護具を使用することが義務付けられます(2023年4月〜2024年3月は努力義務)。また、SDSについては、新たに「
(譲渡提供時に)想定される用途及び当該用途における使用上の注意」が追加され、「貯蔵又は取扱い上の注意」に保護具の種類を記載することが義務付けられます。
このため、このツールに保護手袋選定するための機能を追加しました。
利用手順
このツールでは既に調製された2成分以上の混合物のリスク評価を行えますが、混合物を調製する際の発熱・発火等の事故を防止するため、入力した成分の混触危険性を表示する機能を追加しました。この混触危険性は、「化学物質入力」と「火災・爆発CRA」で表示されます。
このツールの「少量・低頻度」手法はCREATE-SIMPLEをベースにしている関係で、健康影響リスク評価は「長時間健康影響」リスクを対象にしています。しかしながら、多量の化学物質を換気の悪い場所で使用した場合には、高濃度の蒸気・粉末を吸入した場合の急性中毒にも注意する必要があります。そこで、吸入リスクレベル判定結果の下に、急性中毒のリスクレベルを以下のように表示するようにしました。
2成分以上の混合物のGHS分類を求める際に、NITEの混合物GHS分類、ラベル/SDS作成ツール「NITE-Gmiccs」に使われている分類ロジックを下記で使用するようにしました。